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足をのばして松本へ②

今回の松本旅で、もう一つ印象的な出会いがありました。

松本市の伝統工芸『押し絵びな』です。

松本市老舗人形店『ベラミ人形店 』さんにおじゃまさせて頂きました。

閉店時間近くにも関わらず、快く店内を見せてくださって、人形についても一つひとつ丁寧にご説明下さって本当に嬉しかったです。お言葉に甘えて、じっくり見学させて頂きました。


圧巻の生地保管棚!!生地がぎっしり!

人形の衣装に使うそうです。

こんなにあると、組み合わせに迷っちゃいますね…

私だったら、あれやこれやど決めるのだけで日が暮れてしまいそうです。。


羽子板の作りに似ています。平らなのに、立体的。動きのある作りになっていて、とても華やかです。

表情から各パーツに至るまでとても細かく、丁寧に作られていて感動しました。

表情も愛らしくて、本当にかわいかったです。

こうした人形は初めて見たので、終始興味津々な私でした。

こちらも松本市の古くからあるこの時期の風物詩、七夕人形です。


個人的に、写真右側のカータリという人形が心惹かれます。

脚が異様に長いのも、ちゃんと理由があるんです!(詳しくは検索を☆笑)

織姫様と彦星様の出会いを強力サポートする重要人物で、現代でいう“愛のキューピット”といったところ!?

二人の仲を取り持つ為に、いい仕事してます。


実際にはこのようにして、古くから毎年、七夕に合わせて女の子の居る家の縁側に飾られてきたそうです。(松本市資料館の展示より)

各家庭で趣向を凝らしてこうした人形達が飾られていたら、にぎやかですし風流でいいですよね。


最近ではこうした季節ごとの習わしも、なかなか見る機会が無くなってしまいましたが、代々大切に引き継がれてきた文化というものは廃れることなく、大事に受け継いでいきたいものです。

押絵びなの仕組み!

ひっくり返すと、作り手の努力の跡が。

すごいなぁ〜。


こうした人形の作り方もあるのかと、形や素材は違えど、同じく人形作りをする身として興味深く、感心しながら見学させてもらいました。


松本市内を歩いていると、ぽつぽつ見かける道端の道祖神。




誰かが、何かを想い、祈り、大切に作ったもの。

心が込められているものというのは、どこか温かみがあって、時代を越えて放つ魅力があります。


これからも守り、大切にしていきたいものですね!



どの人形もいい表情をしていて、微笑ましかったです。


〜つづく〜





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