子どもは小さなクリエイター!
先日、創作のヒントをもらいに、気分転換をかねて
気になっていた展示を見に行ってきました。
神奈川県・横浜市民ギャラリーあざみ野で開催されている
『みんなあつまれ!どうぶつパーク』
ポップで楽しい動物たちにたくさん出会えました!!
“タコ” の “凧”
頭上を悠々泳ぐ、海の仲間たち
何メートルもある巨大ウナギも!
大人の背丈をゆうに超えるサイズでとても大きく、迫力があります。
かわいい陸の仲間たちもいました。
おぉ!こんなところにモモンガさん…!
パンダ親子!
大パンダ中パンダ子パンダ、皆かわいいです。
これらの凧は、自由な発想で生み出された『小関凧』。
(凧つくり名人・小関章さん〔1922-2019〕が独自の作り方で作った、ユニークなかたちの創作凧です)
みんな違った形や大きさをしていますが、全て空に揚げることができるんですよ!
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同会場で展示されていた、ワークショップユニット・うめぐみさんによるカラフルな動物たちも
とてもユニークでかわいかったです!!
小さな子供たちに混ざって、楽しく見学してきました。
子供たちの笑顔や目の輝き、興味津々な様子というのは、見ていて癒されますね。
自由で、楽しくて、思わず笑みがこぼれてしまうような、とても幸せな空間でした。
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子供たち向けに凧づくりのワークショップも開催されていたので、私も遠目で見学させてもらいました。
現代の子供たちにとって、凧を知る機会はもとより、凧揚げをして遊ぶこと自体無いですよね…
一体どんなものを作ってどう遊ぶんだろうかと、子供たちはあまりピンと来ていないような感じの表情でしたが(そりゃそうだ)凧づくりの挑戦、スタートです!
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子供のクリエイティビティというのは本当に素晴らしいです。
はじめはレクチャーを受けながら、練習用の凧を黙々と作っていた子供たちでしたが、
いよいよ本番の【自分の作りたい凧】を作る段階になってからは、創作意欲が爆発!していました。
(細かいところまで特徴や表情をよく捉えてる!)
みんなすさまじい集中力で、各々の考えるこだわりの動物を作り上げていきます。
当初は一律、『タコの凧』づくりを想定していたようなのですが、見事に十人十色・
色々な生き物たちが姿を現しました。
子供たちそれぞれに個性があるように、動物たちも個性豊かで非常にユニークです!
なかには動物の枠を超えて超・巨大クモを作り出す子もいて、度肝を抜かれました。
想像を遥かに超えてくるその独創性と意外性に、大きな刺激と感銘を受けました。。スゴイ!
同じ動物を作っても、表現方法や選ぶ材料が全く異なった仕上がりになるので、
見ていてとても面白かったです。
完成したら、いざ青空へ!
自分が試行錯誤しながら作った凧がふわっと空へ舞い上がった瞬間の、嬉しそうな笑顔。
より高く凧を揚げたくて、弾けんばかりの笑顔で無邪気に走り回る子供たちの姿。
みんな本当に良い表情をしていました。
気付けば見守っていた大人たちも一緒に走り周り、ミニ・凧揚げ大会は大盛り上がり!
子供たちの元気な駆け足と笑顔で溢れる会場は、平和で微笑ましい景色そのものでした。
昔であれば日常で見られた光景。
今や外で駆け回ることはおろか、みんなで何かをするということも稀有な時代になってしまいました。
時代を超え、また現代でもたくさん見られるようになればいいな…
そんなことを考えた、穏やかなひとときでした。
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大人になると、だんだん発想が凝り固まってきたり、あれこれ雑念が入ってきたりしますが
子供たちの柔軟でまっすぐな想像力、既定の概念にこだわらない自由な表現力には
いつもはっとさせられるものがあります。
ただ一方で、時代の流れもあり致し方ない部分はあるものの、
手先を動かす作業(むすぶ・切る・貼るなど)に関して
昔の同年代の子たちと比べると顕著な衰えが現れてきているそうです。
デジタル化が進み効率化が進む半面、これからはあえてこうした
“自分自身の手を動かし、感覚を使って作業する”ということは
非常に重要になってくるなと感じました。
自分で試行錯誤し、考えながら身をもって習得する。
その過程と体験というのが本当の知識であり、生涯を通して活き続ける
大きな学びとなる。私はそう思っています。
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子供たちは、小さな身体ながら驚くほど大きなパワーと創造性を秘めている、
最高最強のクリエイター。
たくさんのかわいいクリエイターから良い刺激と学びをもらった、
興味深い一日でした!
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