わたしのこだわり
ゴリゴリ、ゴリゴリ…
細かい粒子の粘土を、木串でひたすら削っていきます。
型取りしたものではなく、一点一点手作業で形作っています。
そのため顔も、ポーズも、二つとして同じものがありません。(と、いうより作れない…。)
正直、時間もかかりますし大変な作業ではあるのですが、ここで人形たちに個性と命が宿る大切な瞬間であるような気がしています。
今回は人に加えて動物たちも加わったので、削る量も二倍です。
細かくて集中力を要しますが、何より楽しい!
この一言に尽きます。
時間を忘れて、ひたすら形成と着色に没頭します…。
一気に複数個を型取りして、段取り良く着色していった方が簡単ですし、効率が良いです。
が、均一化したものを量産するよりも、一人ずつゆっくりじっくりと向き合って形作っていく方が、自分には合っているような気がするのです。
何度も工程を重ねて、時には一つ前の工程に戻ったり。
この子は、これだな!という直感がおりてくるまで何度も何度も繰り返します。
何もないところから、形が生まれて、その人らしい色を付けていく。
それぞれの生まれ持った美しい色、かたち。
人間も同じかもしれませんね。
美しくて、どこか光を感じられるような、そんな作品づくりをしたいといつも思っています。
これが私の、小さなこだわりです。
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