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心の栄養

先日、お休みを取って念願のコンサートへ。

天才ピアニスト・辻井伸行さん。


こうしたコンサート的なイベントへ足を運ぶのは一年半ぶり位になるでしょうか?

前回いつ公演に行ったのかがはっきり思い出せないくらい、久々でした。


美術館巡りもですが、以前は気分転換も兼ねて結構な頻度であちこち出かけていたのですが、昨今の状況で全く行けずじまいでした。


安全対策をしっかりと行って、いざホールへ!


舞台が暗転して、演者が出てくるまでのあの瞬間、最高に胸高まりますよね。

やはりリアルタイムならではの臨場感と楽しさがあります。



繊細で曇りのないピュアな音の1つ1つが、限りなく透明な水滴のよう。。


温かく心地よい音楽が、すっと心に染み渡ります。


アンコールにも何曲も応じて下さって、最後の最後に演奏したラ・カンパネラを生で聴けた時の嬉しさといったら、飛び跳ねるくらいのものでした。(静かに座っているのがやっとでした 笑)


満員の観客の熱い期待を受けて、のびのびと本当に楽しそうに演奏される辻井さんの姿がとても印象的で、光輝いて見えました。


観客も皆同様に、辻井さんの生み出す優しさと喜びに満ちた音を心地よく、うっとりと聴き入っているようでした。



昨今の事態を受けて、辻井さん曰く

音楽家として、何ができるのか?を

長らく考えていたそうです。


特にこうした、表現する事を通して活動されている方々は、本当に悩まれたことと思います。


でも、こうした心が荒みそうな状況にある時こそ芸術が必要不可欠であるのだと、しみじみ感じました。


満員の客席からしても、まさに今そうした心の癒しや、美しいものを求める力が強まっている証なのだと思います。



音を通してたくさんの人を幸せにすること。


生まれ持った才能と、個性というツールを最大限に活かし、表現を止める事なく歩もうとされる意思にも、心揺さぶられました。

帰りはカフェに立ち寄り美しい演奏の余韻なに浸りながら一息。

心満たされた一日でした。




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