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フィンランド紀行


年明けにフィンランドを旅してきました。

もともと北欧デザインや、北欧の独特な色使いが大好きなのですが、

それに加えて現地の方の人柄の良さに魅かれて、今回で3度目の訪問になります。(どれだけ好きなんだ…)

寒い地域へ、一番寒い時期に行った訳なのですが・・・

さすが本場の寒さは想像を遥かに越すものでした。

・・・初日、いきなりマイナス16度。(絶句)

零下2ケタ代という、生まれて初めての体験でした。

常時冷凍庫の中にいるようなものです。(滞在中、最大-18℃まで体験しました)

ちょうど訪れた時期にヨーロッパ周辺に寒波が来ていたようで、現地の人も怒るくらいの尋常ではない寒さだということでした。笑

現地の人もたじろぐ寒さ、私はとても耐えられそうになく、

持ってきたありったけの服を着こんで防寒に徹しました。

着こむこと上10枚・下3枚重ね、加えてホッカイロを体中に挟み貼り・・・

こんな着膨れ状態でやっと、外を出歩けるような感じです。

日も朝9時頃になってやっと夜が明けますし、夕方4時頃には沈んでしまうので

太陽の力強い光と温かみが本当にありがたく感じました。

国や住んでいる地域が変わるだけで、ここまで変化があるなんて・・

同じ地球上でありながら、面白いと思いました。

寒さがとにかく厳しかったのですが、ある意味貴重な経験ができたかもしれません。

今回の滞在はすべて首都ヘルシンキだったのですが、

より北部に行くと更に寒さが厳しかったり、白夜の反対である「極夜」という一日中薄暗い、もしくは夜が明けなかったりする地域もあります。

北欧のデザインは、こうした“寒い夜長を家で温かく過ごすことができるように” と、

明るく、温かみが感じられるものが基調とされており、柄も大胆で非常にエネルギッシュなものが多いです。

街を歩いていても、白一色の雪景色のなかパッと目を引く鮮やかな北欧デザインを多く目にしました。

厳しい寒さ、曇りの多い天候で落ち込みがちな気持ちを少しでも明るく、暖を感じられるように・・・

寒い地域で過ごす人たちの、そんな想いと工夫が込められた色使い・デザインに心底感心したのでした。

また、色が心理的に与える影響というのは想像以上に大きいと、身をもって実感しました。

私も普段作品づくりをするのもあり、色には強い関心があります。

確かに、色は自分の気持ちが反映されますし、その時々に選ぶ色によって心情が如実に現れたりもします。

ですので自分自身、いつでも良い心のコンディションでいたいなと思うと共に、

作品を見た方の気持ちもそっと明るく照らせるような、そんな色使いと制作を目指して今後も精進していきたいなと気持ちを新たにしました。

北欧の絶妙な色使いと、日常生活への取り入れ方の上手さは学ぶところが多く感心するばかりです。

街を散策中、観光客と察した現地の方が自ら声をかけて親切に道案内をしてくれたり、

あらゆる場面で笑顔と一緒に「良い1日を!」と声をかけてもらえたり…

特別なことではないのかもしれませんが、そんなちょっとした思いやりや、

ふとした場面で生まれる笑顔がとてもとても、嬉しかったです。

寒さ厳しい地域ですが、そこで暮らす方々はとびっきり心温かく優しい人ばかりで

私も大いに心が和みました。

温かさと明るさに包まれたフィンランド、たくさんの元気をもらった今回の旅でした。

またいつか、行けたらいいなぁ~

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